お知らせ 子育てコラム

【きょうだいげんか】きょうだい仲良く育つ、親の習慣

きょうだいで仲良くして欲しいのに、きょうだいけんかばかりだと疲れるし悲しくなりますよね。

なるべく「お兄ちゃんでしょ」「お姉ちゃんなのに」など上の子に我慢させる言葉は言わないようにしているし、きょうだい平等に接しているつもり。

なのになぜか上の子は、「下の子ばかりズルい」と不満に感じている様子・・・。

こんなふうに悩んでいる方、けっこういるのではないでしょうか?

親としてはもちろん「きょうだい平等」に接しているのに、困ってしまいます。

どうして上の子は、不平等を感じるのでしょうか?

実は、

【きょうだい平等】にしていても、上の子は下の子ばかり・・と【不平等】を感じるもの

なのです。

*上の子が「下の子ばかり」と不平等を感じる2つの理由*

①下の子にはまだ手がかかるので、接する時間が長くなるから

年齢が小さい下の子には、身の回りのことなどどうしても手がかかります。

だから接する時間が、自然に多くなりがち。

これは、どんなに平等にしようとしても、仕方がないですよね。

②下の子には余裕を持って見守れるから

上の子は、親として体験することが何もかも初めてです。

初めての授乳、初めてのトイレトレーニング、初めての入園、入学・・。

何もかも初めてだから、どうしても親も余裕がなく子どもに「ちゃんとして」と厳しく求めてしまうことが多い。

でも下の子は、全て2回目以上の経験だから親の心にも余裕が生まれ、ゆったり穏やかに見守れるのです。

もちろん親としては、上の子も下の子も真ん中の子も、みんな平等に接しているつもりですよね。

でも上の子からしたら、これはやっぱり不平等に感じてしまう。

「弟ばかり、妹ばかり、かわいがられてる、ずるい」と見えるのかもしれません。

いくら「あなたが小さな頃には、たくさん抱っこしたしたくさん遊んだのよ」と言っても、そんな過去のことよりも子どもは「今」、自分を大切にして欲しいのです。

では上の子が不平等を感じず、下の子に優しくなるにはどうしたら良いのでしょうか?

その答えは、児童精神科医佐々木正美先生の言葉にあります。

親が、上の子に優しくすればするほど、上の子は下の子に優しくなる。

親が、上の子に「お兄ちゃん・お姉ちゃん」らしさを求めれば求めるほど、上の子は下の子にやさしくできなくなる。

親がきょうだい平等に接すると上の子は必ず「不平等」だと感じるものです。

上の子を少しだけ特別扱いしてください。

上の子の味方をしてあげる。

「味方をしているように見せる」だけでもかまいません。

               児童精神科医佐々木正美先生

ということ。

親が下の子にやさしくしているのに、なんで自分まで下の子にやさしくしなくちゃいけないんだ、と思うのかもしれませんね。

そういえば私自身も「上の子」ですが、子どもの頃そんなふうに感じていた気がします。笑

上の子にもプライドがあるので下の子と同じように赤ちゃん扱いをして欲しいわけではないけど、「あなたを見ているよ」というママパパのメッセージが欲しいのですね。

*きょうだい仲良く育つ、親の習慣*

・下の子に「お兄ちゃん(お姉ちゃん)を見習ってみよう」という言葉をかける

・頼りにする(お手伝いしてくれて・自分でやってくれて)「ママ、助かったよ♪ありがとう」

・名前を呼ぶときは、必ず上の子から呼ぶ

・ご飯やおやつを渡すときは、必ず上の子から渡す

基本は、上の子プライドを大切に守ることです。

もちろんそれでも、きょうだいげんかをします。

きょうだいげんかをすることは悪いことではなく、人間関係を学ぶ大切な経験でもあるのです。

ギャーギャーとけんかが始まったら、「ああ。この子たちは今、熱心に人間関係の基礎を学んでいるんだなあ」と思って気にしないこと。

でも親が上の子に優しくすることで、必ず上の子は少しずつ下の子にも優しくなっていきます。

私たち親の接し方を変えていくことで、すぐには結果はでないけれど、少しずつ何週間か何ヶ月かかけて、きょうだい仲がもっと良くなっていけばいいな、と願いを込めて✨

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