子どもに言うことを聞かせたいと思うなら、まず親が子どもの言うことをよく聞いてあげることがいちばん大事。
そのうちに、親の言うことを聞く子になるからです。
児童精神科医としていろんな子たちに出会ってきましたが、
親の言うことを聞かない子のほぼすべては、親に言うことを聞いてもらっていません
これは本当に確かなことです。
逆に、子どもの言うことを聞いてあげて、願いを聞き入れてあげて、
子どもの希望に沿った育児をしようとしている親の子は、親の言うことを素直に聞くものです。
この育て方が最善で、それ以外はダメだなんて言うつもりはありませんが、
これは揺るがない真実、真理だと私は実感しています。
もちろん子どもは、怖い人の言うことも聞きます。
でも、その人が怖くなくなると聞かなくなってしまうのです。
犯罪者の成育歴をたどると、親が恐怖を伴ったしつけをしていたケースが多いものです。
「怖い人の言うことを聞く」というのは、「叱られなければいい」「バレなければいい」という発想につながります。
これは不幸なことです。
怖くなくても、叱られなくても、処罰されなくても、自分で判断して、「これは大切なことだからやろう」と思うような子に育てたい、そう思います。
児童精神科医 佐々木正美先生
佐々木正美先生の子育てお悩み相談室より

もちろん1.2.3才のイヤイヤ期真っ最中の子は、基本的に「イヤ」しか言わない時期があります。
また、親に言うことを聞いてもらっている子が、100%親の言うことを聞く・・ということも、まず無いですよね。
あったら怖いかも。
子の言うことを聞いていれば、毎回大人の言うことを聞く子に育つというノウハウ的なことではなく、
佐々木先生もおっしゃっていますが、
【この子の言うことを聞いてから、私の言うことを聞いてもらおう】
【子どもを喜ばせてから、私が喜ぶことをしてもらおう】
と、基本的に順番を子どもファーストにすると、忘れた頃に親の言うことを聞いてくれる、ということですね。
「脅し言葉」はいけない、とわかっていても、つい「脅し言葉」を使っちゃう時もあると思うんです。
「早くしないとおいていくよ!」
「鬼さんくるよ!」とか。
私だって使っちゃってました。笑
だって疲れ果てた時とか、もうムリって時、ありますよね。
これを言ったことが無いですという方は、本当にすごい!尊敬するなぁ。

子どもの願いを全て叶えるなんて、神さまじゃないんだから、ムリムリ!
だけど時々、「子どもの要望を叶えるのが先」
「基本的に脅しはしない、ただ緊急時はありにしよう」
とマイルールを決めていたら、子が成長し忘れた頃に気付いたら言うことをよく聞いてくれているかも?しれません^^
あい
