過保護を恐れる親というのは、干渉したがる親です。
ほとんどの場合、こういって間違いないと思います。
保護的な育児をすると、子どもがいつまでも赤ちゃんのままで成長しない、と思ってしまうのですね。
その結果、親が一方的に「よい」と思うものを与え、「役に立つ」と思うことをさせようとします。
子どもが欲しがっても親が良くないと思うものは決して与えず、子どもがやりたがっても親がやらせたくないことは全部禁止してしまう。
理由はいろいろあるでしょう。少しでも体に悪いかもしれないものは食べさせない、ちょっとでもケガをする心配がある運動はさせない、危ないものや汚いものには、絶対触らせない、将来勉強の役に立ちそうなものしか与えない、といったことです。
これはいくら「子どものため」と思っても、本当は「親が望むこと」ばかりです。
子どもが望むことは、親から見たら、全部危険で役に立たないことで、体に悪いこと、かもしれません。
けれどそれを全部禁止したら、子どもの世界は本当につまらないものになります。
好奇心のかたまりのような子どもにとって、欲求不満だけがたまる世界です。
もちろん、本当に危険なことや他人に大きな迷惑をかけること、悪いことはやってはいけないよ、と教えなくてはいけません。
けれど、そうでないのなら、なんでもいうことを聞いてあげたらいいのです。
保護的に子どもを育てるというのは、親の希望ではなく、子どもの要求にこたえて育てること。
子どもは自然は発達力を持ち、伸びていく。それを盆栽の松を育てるように、無理に枝を歪めるのは過干渉です。
太陽と、水と、必要な肥料を植物の求めるままに与え、あとは見守ってあげるのが良いのです。
子どもののぞみ通りに手をかけすぎたから、子どもがダメになるなんてことは基本的にあり得ません。
要求してないのに、水をやりすぎたり,肥料をやりすぎてはダメですよ。
1番の基本になるのは、スキンシップです。まさに手塩にかけて育ててあげることです。
金銭で欲しがるものを買い与えることは、節度が大切です。
物で心を満たそうとする育児は、かえって欲求不満をエスカレートさせることがあるのです。
それは本当の意味で子どもを信頼することです。
子どもの本当の成長力、発達力、自立する力を信頼すること。
子どもの力を信頼できないから、過干渉になってしまうのです。
子どもの能力以上のものを期待する親も、また過干渉になります。
「自分の子どもに過剰な期待をしない」というのは、簡単なことではありません。どうしても期待してしまいますからね。
だからこそ、親は自分の気持ちをきちんと戒めて、期待ばかりして過干渉にならず、保護的に育ててあげることを心がけてください。
そうしてやらないと、子どもが成長してから本当に必要な自発性、自主性、主体性といった生きる力の芽をつんでしまうことになります。残念ながら、こうした例は、とても多いのです。
「子どもの心の育てかた」より 児童精神科医佐々木正美先生

児童精神科医として、問題を抱えた子も含めてたくさんの子どもを見てきた佐々木先生だからこそ、言葉の重みがあります。
「手をかけすぎて、子どもがダメになることはない」とハッキリ言い切ってくれると安心します。
ただ私は、食べたがっても体に悪いと思った物は食べさせなかったなあ。
大きくなった今もですが。
言われてみれば親のエゴなのかもしれない。
でも「これだけはごめん、譲れない」という親の考えはあっても良いのかなぁと思います。
「子どもが望むことを手をかけていく」ことは、私たち親の心がイライラしたり疲れていたり、余裕が無いとなかなかできないことですよね。本当に。
ワンオペ育児をしている方も多いですが、パートナーや周りの人に甘えて話を聞いてもらって、家事はどうやったら楽に手を抜けるか?と考えていけたら良いですね。
こないだあるママが、「洗濯物自動たたみ機を誰か早く発明して欲しい!」と言っていました。
たしかに!笑
どなたかー⁉︎開発してください♪
あい
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